冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

時間の感覚がありません

感覚的には夜なのに窓の外は明るい
完全に時間の感覚がおかしくなってしまいました



検査結果を教えていただき、症状についての説明もしていただきました。冠攣縮性狭心症の決定的な原因がよくわからないと言う、若干の不安は残りましたが、いろいろとすっきりすることはできました。T先生から今後の治療方法などの説明を受けることになったその時、看護婦さんが薬を持ってきてくれました。タイミング良くT先生がいらっしゃったので薬の説明も看護婦さんではなく先生にしていただきました。検査が終わったばかりであるためと思われますが、この時は3種類の薬を飲んだだけだったような記憶があります。血液を固まらせないようにする薬、血管の収縮を抑える薬、血圧を下げる薬だと説明を受けた気がします。

お昼近い時間であったはずですが、救急車に乗せられたのが朝の7時30分頃。この時の記憶は完全にぼんやりしてしまっていますから何とも言えませんが、搬送する時間はせいぜい10分くらい、運び込まれて処置室に寝かされるまではほんのわずか。8時にはなっていなかったと思います。ここから先の時間の感覚がめちゃめちゃになってしまっています。もうすっかり陽も落ちているのではないかと思ったのですが、お昼の時間は過ぎてしまったけど、今日は昼食は我慢してくださいと説明を受けました。夕食は軽く出ますが、少し時間があいてしまいますけど大丈夫ですか?との問いかけ。大丈夫です以外に答えていいんだろうか、などと思いながらまだ昼過ぎくらいであることに違和感を覚えました。

先生の説明が終わるのと入れ替わりに家内がCCU室に入ってきました。家内も大体同じ説明を先生にしていただいたようです。二人して安心したような、狭心症と言う聞き慣れない言葉に不安なような、何とも言えない気分でした。とりあえず入院の仕度をしてくることと、子供の帰り時間にあわせた手はずを取ってくるからと家内は家に帰りました。酸素マスクをしているせいか、血圧が下がっているせいか、検査後のせいかはわかりませんが、ちょっと話しをするだけで息が上がってしまいます。家内と話しができたことと、子供のむかえにも支障がないことがわかり、ものすごく落ち着いた気持ちになりました。

家内と話しができたことと、検査が終わったこと、そしてなにより採血という戦いが終わったこともあって少しだけ眠くなりました。が、何とも言えない静けさと、身体中に張り巡らされたコードやチューブが気になって寝ることはできませんでした。ここでまたかなりの時間をぼんやりと過ごします。入院中の検査方法などは普通の病室に戻ってから説明を受けました。

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