冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

狭心症(冠攣縮性狭心症)です

冠攣縮性狭心症であることを教えていただきました
冠攣縮性狭心症が何であるかもあわせて教えていただきました



CCU室に運ばれ、恐怖の採血攻撃を受けた後どれくらいたったでしょうか。ぐったりしきっているところにT先生登場です。「お疲れさまでした、気分はどおですか?」相変わらず軽い口調がこちらの気分も軽くしてくれます。まさか、採血でへろへろですとも言えず、特に変わりがないことを告げました。実際のところ(採血の話は別にして)、発作の苦しみや痛みはなく気分も特に悪いわけではありませんでした。ようやく狭心症について、というかカテーテル検査の結果について説明を受ける時間になりました。

発作の原因は狭心症によるもので、冠攣縮性狭心症という種類であることを教えていただきました。めちゃめちゃ簡単に言うと、そもそも狭心症は心臓に血液を送るメインの血管のうちの1本が詰まってしまい、血液すなわち酸素を心臓に送り込むことができなくなってしまう症状です。酸素の供給が途絶えた心臓は大ピンチ!そりゃ胸も苦しく痛み出し、冷や汗だらだらも当たり前ってものです。(詳しくは、と言うかまともな説明をまとうなHPで確認してください。)で、その血管=冠動脈がなぜ詰まるかというと、血管に異物が堆積していたり、血管が堅くなって収縮してしまったりするからだそうです。この様子がカテーテル検査で分かるわけです。この段階でカテーテル検査の必要性がようやくわかりました。

この様に血管が細くなってしまっていたり、詰まってしまっていた場合には詰まっている箇所に金属製のストローのようなものを入れて詰まらなくさせるか、バイパスの血管を作ってそちらを通すようにするらしいです。で、自分の場合ですが、「血管内に堆積物無し&血管が堅くなって狭窄の様子無し」ということでした。自慢するわけではありませんが、血管に詰まりはなし、どちらかと言えばきれいな状態。血管は弾力もあり案外健康な状態だそうです。え!ではなぜあんなに苦しい思いをしたの?当然ながらそんな疑問がわいてきます。カテーテル検査が終わったときの疑問がやはり復活です。

そこで出てきた名前が「冠攣縮性狭心症」別名「異形狭心症」です。血管にまったく問題がないのになぜ狭心症の発作が起きるのか、極単純な、そして決定的な疑問です。T先生に解説していただきました。何らかの理由で血管が痙攣を起こし、急に血液の通り道をふさぐように縮んでしまう。そのために血液が流れなくなり、酸素が供給されなくなってしまう。この様な説明でした。
血液が流れなくなる仕組みは非常にわかりやすく明快です。自分にもさらっと理解できました。しかし疑問は根本的な部分を残しています。

「何らかの原因で血管が痙攣を起こす」この言葉はどのように理解すればよいのでしょうか。T先生の解説はまだまだ続きます

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