冠攣縮性狭心症(体験記)

冠攣縮性狭心症とわかってから10年以上。救急車で運ばれたこと、入院、通院、日々の発作のことなど書き残しています。

今思えば発作だった 2

小型の発作
昨日の続きです



全くの昨日の続きです。
では小型の発作とはどのようなものか?なんていうとやたらと難しそうな感じですが、みなさんも案外身近に小型のというか小規模な狭心症(冠攣縮性に限ります)の発作を起こしていませんか?かくいう自分もそれが狭心症の発作であるなんて全く気付かずにいましたし、救急車のお世話になるほど本格的な狭心症の発作に見舞われるなんて思ってもいませんでしたから。もし心当たりがおありならぜひお医者さんに駆け込んでください。

ここからは全くの私見です。というか、T先生や、看護婦さん看護士さんから聞いた話を総合的にかつ自分なりにまとめてみた話です。従って勝手な想像やいい加減な話しではありませんが、医学的に正しいという補償はどこにもありません。ですからぜひ参考程度にとどめていただきたいです。ただし、全くのでたらめではありませんので、当てはまるようでしたら無駄骨でも一度お医者さんに駆け込んでください。

いろいろありましたが、最も見逃していて(忘れていて)最も頻繁に起きた症状を説明します。
とにかく背中が張ります。苦しくてうずくまるとか、横にならなくてはならないほどではありません。ただただ背中が張るのです。これと一緒に頭が痛くなったりはありません。もしかしたら頭が痛くなっていたのかも知れませんが、たいして気にならない程度だったと思います。
こんな状況ですから、ほぼ間違いなく狭心症の症状だなんて誰も思わないと思います。
でもこれが実は軽微な発作の時の症状だったようです。

これではただ疲れたときに起こる症状と全く変わりません。さらに詳しく説明すると、背中といってもかなり上の方が張ってきます。今考えるとちょうど心臓の裏側あたりです。このあたりがはってきます。はって来るというか、ほんの少し苦しい感じになります。胸の側も苦しいかといえばそれ程でもなかったように記憶しています。

もう一つの特徴としては、背中を押してもらっても楽にならないという症状です。背中を押してもらうと基本的に疲れがとれるように気持ちがいいのですが、苦しいというか張っているところを押してもらっても、この苦しいような張っているような症状は全く緩和されません。これが最大の特徴かも知れません。どんなに押してもらったりマッサージしてもらっても肝心の所に全く手が届かない雰囲気なのです。

今思えば全く当たり前のことで、冠動脈が細くなって心臓が悲鳴を上げているのに背中をマッサージしたって効くわけありません。しかし当時はそんなこと全く知らなかったのです。

いかがですか、もしかしたら身に覚えのあるサラリーマンさんがいらっしゃるのでは?無駄になったら申し訳ありません。でもこんな症状が確実にでるのであればぜひお医者さんに行ってみてください。